囲碁界初の国民栄誉賞受章が決定している井山裕太7冠(28)が初優勝を目指す、第22回LG杯朝鮮日報棋王戦決勝3番勝負第1局が5日午前9時から、東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で始まった。対する謝爾豪五段(19)は中国で売り出し中の成長株。両者、初顔合わせとなる。

 井山は今年に入って中国で行われた、中国・韓国の名人と戦う世界名人戦で連敗したが、その後は国内棋戦で5連勝している。中でも、一力遼八段の挑戦を受けている棋聖戦7番勝負は3連勝で、防衛まであと1勝としている。

 2013年(平25)の第25回テレビアジア選手権で、世界戦の優勝はあるが、この棋戦での決勝進出は初めて。LG杯では過去、98年の第2回を王立誠九段、05年の第9回を張栩(ちょう・う)九段が制している。13日に首相官邸で行われる国民栄誉賞受章式を控え、花を添えたいところだ。

 対局は、井山の先手でスタート。持ち時間は各3時間で、夕方までには決着の見込み。