共産党は15日、森友学園の国有地取得問題で、国と学園側の「金銭交渉」を録音したとする音声データの全文を公開した。森友側が「希望としては1億5000万円より低い金額で買いたい」と、具体的な額を国側の担当者に持ちかけるなど、未公開だったやりとりも含まれており、事前の価格交渉を否定した佐川宣寿国税庁長官の過去の答弁との食い違いが、あらためて浮上した。同党によると、16年3月30日の録音とみられる。

 国側の担当者が、3メートルより下にあるとの筋書きで「ポイントを絞りたい」と、ごみの評価を主導するような発言をしていたことも判明。財務省は「一方的に録音されたもので確認しようがない」と反論したが、同党は「新たなごみを捏造(ねつぞう)し、値下げしたのは明らかだ」と主張し、追及を強めている。