東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響を受けた福島県双葉郡の人材育成へ、15年4月に開校した県立ふたば未来学園高校(同県広野町)で1日、初の卒業式が行われ、1期生140人が巣立った。

 式には、小泉進次郎氏が声をかけて集った「ふたばの教育復興応援団」から、リオオリンピック(五輪)閉会式で東京をアピールする演出を手がけた佐々木宏氏、日本サッカー協会の田嶋幸三会長、為末大氏も出席した。田嶋氏は「もう1度(サッカー界も)生まれ変わろうと思う。我々は(日本サッカーの)聖地・Jヴィレッジに、間もなく戻る。完成当時(の初心)を思い出し、ともに世界を目指せるように、頑張りたい」と話した。佐々木氏は「最初は身震いするほど緊張した。みなさんのことが本当にうらやましい」、為末氏は「(我々の存在が)プレッシャーになっていないかと思っていたが、安心した」と笑顔で話した。