1970年代にヒットした怪奇ホラー漫画「エコエコアザラク」などで知られる漫画家の古賀新一(こが・しんいち、本名申策=しんさく)さんが1日、病気のため死去した。81歳。福岡県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。

 75~79年に「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載した代表作「エコエコ-」は、黒魔術を使う美少女「黒井ミサ」が主人公。「エコエコアザラク、エコエコザメラク」など独特の呪文で当時の少年読者らを魅了した。単行本は全19巻を重ねた。

 「エコエコ-」と同時期の少年チャンピオンには「ドカベン」(水島新司)や「ブラック・ジャック」(手塚治虫)などの人気作が集結。ジャンプ、マガジン、サンデーなどの少年誌の中でも、トップクラスの部数を誇った同誌黄金期を支えた1作だった。95年に吉野公佳主演で映画化され、人気シリーズに。97年には佐伯日菜子主演でテレビドラマ化もされた。

 ほかに「白へび館」「白へび少女」など。日本のホラー漫画の旗手として長く活躍した。