石原慎太郎・元東京都知事(85)が30日夜、BSフジ番組「プライムニュース」に出演した。森友学園の国有地売却問題を「つまらないマイナーな問題」と表現するなど、石原節をさく裂させた。

 自民党の萩生田光一幹事長代行(54)や外交ジャーナリストの手嶋龍一氏(68)と、北朝鮮問題などについて討論。話題が安倍政権に移ると、石原氏は「安倍内閣の最大の功績は、デフレ脱却」と評価した。

 9月に行われる自民党総裁選に話題が及ぶと「安倍さんの3期目は難しいのでは。自民の多くの議員が背中を向けだしている。気の毒だね。つまらないマイナーな問題(森友問題)で」。さらに「(安倍首相は森友問題を)笑い飛ばせば良かった」とぶちまけ、国会では外交や安保に関する議論をすべきだと主張した。

 ただ、森友案件に関わっていた近畿財務局の職員が自殺した件に関しては、「本当に大きな事態」と語気を強めた。

 番組終盤では、この日で番組を卒業する反町理(おさむ)キャスター(53)と笑顔で握手。1人で歩く様子も見せ、健在ぶりを印象づけた。