サッカー日本代表が3日未明、ワールドカップ(W杯)ロシア大会決勝トーナメント1回戦で対戦するベルギーは、「美食の国」として知られる。日本人になじみ深いベルギーワッフルやチョコレート。両国間の食文化の絆は強く、関わりの深い企業も多い。「ここ一番では手を抜かない」。ベルギーのお菓子作りに、国民性を垣間見ることができそうだ。

<ベルギーこんな国>

 ◆国勢 正式国名はベルギー王国。面積は約3万平方キロ(日本の約12分の1。九州よりやや小さい)。人口は約1132万人。首都ブリュッセルは、欧州連合(EU)など主要機関の多くが集まる重要拠点。19世紀にオランダから独立し、1人当たりのGDPが世界トップクラスの富裕国。

 ◆言語 北半分がオランダ語圏、南半分がフランス語圏だが、両方が公用語となっている。ドイツ国境に近い地域ではドイツ語も。英語教育も盛んで、英語を話す人も多い。

 ◆美食の国 食文化が広く根付き、美食の国と評される。ワッフルやチョコレートなど、加工菓子は日本でもよく知られる。ビールやムール貝、ホワイトアスパラガスなどは、世界的に有名。

 ◆ファッション 画家のルーベンスと小説「フランダースの犬」の舞台として知られるベルギー北部の港町アントワープはパリ、ミラノなどと同様にファッションの街として知られる。パリやミラノとはひと味違うニューモードの発信地とされる。

 ◆日本とは友好関係 1866年に外交関係を樹立。2016年に150周年を迎えた。日本の皇室とベルギー王室の交流は盛んで、関係は極めて親密。外務省によると、ベルギーに進出している日本企業は約230社。