20年東京と24年パリの五輪(オリンピック)・パラリンピック大会組織委員会が11日、両大会の成功に向けて連携、協力する覚書に署名した。冬季では18年平昌と22年北京が同様の署名をしているが、夏季大会では異例。パリ五輪組織委のエチエンヌ・トボワ事務総長は「パリで五輪が行われてから100年たっている。東京大会からさまざまなことを学びたい」と語った。パリ五輪は1924年以来となる。

 東京大会の準備状況で最も印象的な点を聞かれ「マスコットを子どもたちが(投票で)選んだことだ。オールニッポンで取り組み、とても賢いやり方だと思う。私たちも地元に持ち帰って検討したい」と述べた。

 また、加速的に市場が拡大しているeスポーツのパリ五輪への導入については「語るには時期尚早だが、パリ大会では、スタジアムに閉じこもるのではなく外へ出て行き、スポーツに興味がある人限定ではなく、いろんな種類の人が大会を手にできるようにしたいと思っている」と、前向きな姿勢をのぞかせた。