東京都の小池百合子知事は13日の会見で、西日本豪雨で甚大な被害が出た岡山県倉敷市からの要請で、乳児用液体ミルク(200cc)2000個を緊急調達し、同市に送ると発表した。液体ミルクは水で溶く必要がなく、常温で長期保存可能。災害時の利便性が注目されているが、国内では流通しておらず欧州から輸入する。

 国会議員時代から普及の必要性を説いてきた小池氏は「こんな時こそ液体ミルクが活躍する。今後も必要な支援をしたい」と述べた。都は流通大手イオンとの間で、災害発生時に乳児用液体ミルクを海外から緊急調達する協定を締結。この日、イオン側と面会した小池氏は、「災害時、母乳が出なくなるお母さんもいると聞く。普及へのいいきっかけにしたい」。イオン側は調達の手配を完了しており、約1週間で倉敷市に届く予定。