亥年は、4年に1度の統一地方選と3年に1度の参院選が重なるが、選挙結果では自民党に「鬼門」となってきた。

前回07年は第1次安倍政権下で、「消えた年金」問題などスキャンダルが相次ぎ、統一地方選は民主党が躍進。参院選も自民党は37議席獲得にとどまり、60議席獲得の民主党に惨敗。首相は同年9月、体調不良を理由に退陣した。95年の参院選でも、新進党が躍進した。

今年の知事選は山梨以外でも福岡、群馬などで自民系「分裂」の可能性が指摘される。自民は昨年の沖縄県知事選で敗北。二階氏が全力を注ぐ山梨で負ければ連敗で、党にも政権にも打撃だ。今月下旬召集の通常国会では、「消えた年金」と似た「毎月勤労統計」不適切調査問題で、野党の追及は必至。事態打開へ首相が夏に衆参ダブル選に踏み切るとの見方もあるが、すべては山梨の結果次第だ。