英王室のヘンリー王子の妻、メーガン妃(37)が6日、第1子男児を出産した。出産をめぐっては、妃の強い希望で「独自路線」にこだわり、王室内外で波紋を広げている。

王子の両親のチャールズ皇太子と故ダイアナ元妃、兄ウィリアム王子とキャサリン妃はともに、ロンドンのセント・メアリー病院で出産。出産後はすぐに退院し、国民やメディアに赤ちゃんをお披露目するのが恒例だった。

しかしヘンリー王子とメーガン妃は、プライバシー保護の観点を重視。人目にさらされるロンドンを離れて、出産することにこだわった。4月11日には、バッキンガム宮殿が、夫妻が第1子誕生に関する情報を当面、公開しない方針を決めたと、異例の発表。情報を発表するのは、「新たな命の誕生を家族で祝った後」になるとしている。

王子とメーガン妃は、出産を前に、これまで住んでいたケンジントン宮殿を離れ、新居となるウィンザー城の敷地内にあるフログモア・コテージに移り、出産に備えていた。コテージ内にはヨガ部屋がつくられるなど、メーガン色満載。夫妻独自の活動の場をつくることに意欲的で、英メディアでは、ヘンリー王子と、これまで一心同体だったウィリアム王子夫妻との「不仲」も指摘されている。

カナダ米国人のメーガン妃は女優出身。人気ドラマ「SUITS/スーツ」のレイチェル役で知られ、16年7月にヘンリー王子と出会い、交際に発展。昨年5月、ウィンザー城のセントジョージ教会で結婚した。

結婚後、メーガン妃は動向が話題になる半面、高価な衣装代や女優時代の人脈との派手な交際ぶりが、「ぜいたく」と、強い批判にさらされている。結婚から約1年という短期間に、アシスタントが4人辞めたことも判明。良好な関係のエリザベス女王が、メーガン妃に対する王室所有の「ロイヤルジュエリー」の貸し出しを禁じたとも報じられ、風当たりが強まっている。