10日午前、東京湾でマコガレイの稚魚約1万匹が放流された。東京湾遊漁船業協同組合が山口県下松市の市栽培センターから取り寄せた。

マコガレイの稚魚放流は今年で3年連続で、昨年までの2年は別の県で育てていた稚魚だったが、育てるのが難しい魚でもあり、全国の栽培センターに問い合わせて、下松市にたどりついたという。

放流ポイントは過去2年はすべて羽田空港沖に1万匹を放していたが、今年は葛西海浜公園沖の水深3メートル以深の干潟に地形移行する浅場の2カ所でまかれた。放された稚魚は3・4~7センチで、主流は5センチ超だった。

同組合の飯島正宏理事長は「やはりマコガレイは古くから江戸前の釣り魚種の王さま。近年は魚影も薄くなっているが、放流事業の成果なのか少しずつ増えている感触はある。元気に育ってほしい」と放流するのに使ったバケツを強くにぎりしめた。

毎年2月には「江戸前釣り大会冬カレイ」のタイトルでマコガレイを対象とした大会を実施しており、今年も釣り船15隻269人が参加した。今回の葛西沖は、その際にマコガレイの捕獲率が高いことと産卵場になる可能性のある場所であることが理由となった。

年末のノッコミ期に産卵すれば、年明けには学名「ヨコハマ」のマコガレイ豊漁も夢ではなさそうだ。