茨城県守谷市の常磐自動車道で10日、男性会社員(24)があおり運転を受け、車を停止させられた上、殴られた事件で、傷害容疑で茨城県警から指名手配された宮崎文夫容疑者(43)が18日大阪市内の自宅マンション近くの駐車場で県警に身柄を確保され、逮捕された。

▽若狭勝弁護士(62=元東京高検検事) 傷害罪に問われた場合、量刑は被害者のケガの程度によります。全治1カ月以上ならば懲役刑もあり得ますが、初犯なら執行猶予となるでしょう。全治1~2週間程度ならば、罰金刑の可能性が高い。傷害罪の罰金は最高50万円以下で今回は30万円以下が予想されます。危険運転に関しては死亡や傷害を及ぼす事故を発生させておらず法的に問われない。車を止めて進路をふさぎ、進路を妨害する行為は道路交通法違反で罰金、運転免許の減点のみ。ディーラーから借りた車を期限内に返却しなかったことは横領罪が成立するのでディーラーが訴えれば傷害容疑も含めて懲役刑となる可能性も。

同行の女性を共同正犯とするのは難しい。犯罪行為を助長し、被害者を心理的に追い込んだと判断されれば、ほう助罪が成立する可能性があります。