愛知・豊田市は29日、自動運転の実証実験中だった車両が一般の乗用車に接触して起きた事故(26日)は実験車のシステムが進行方向を誤認したことが原因とみられると発表した。

実験車は名古屋大がゴルフカートを改造したもので4人が乗車し、市道を時速約14キロで走行していた。乗用車が実験車を追い越そうとしたところ、誤作動した実験車が急に右側に進路を変えて接触した。実験車の運転席にはタクシー会社の運転手が乗車し、急ブレーキを踏んだが間に合わなかった。けが人はいなかった。

実験車はウインカーやブレーキランプなど保安部品を装備し、陸運局から軽自動車のナンバープレートを交付されていた。自賠責保険、任意保険にも加入しており、通常の物損事故として処理される。