天皇陛下の即位を披露するパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」が10日、快晴の空のもと、皇居から赤坂御所までの約4・6キロ、約30分間行われた。天皇、皇后両陛下は、オープンカーから沿道の観衆に手を振り続けた。皇后雅子さまは時折感極まり、ハンカチで涙をぬぐわれる場面も。前日9日の国民祭典でも涙ぐまれた雅子さま。令和皇室と国民の「心の交流」がはっきり浮かび上がった。パレードには11万9000人(内閣府発表)が詰めかけた。

雅子さまはこの日、正装の「ローブデコルテ」と呼ばれるロングドレスに、歴代皇后に受け継がれる「第1ティアラ」を頭につけられた。ドレスの上には、首もとにフリルが幾重にも重なったジャケットを羽織った。93年6月のご成婚時パレードでも、首もとに花びらのようなフリルで彩られたドレスをお召しになっており、26年前のご成婚時を思い出させた。先月22日に行われた「饗宴(きょうえん)の儀」でも華やかなフリルがついたローブデコルテを着用。雅子さまのドレスを語る上で、大きなポイントとなっているようだ。