東京都渋谷区は今年秋のハロウィーンに続き、大みそかも、6月に施行した条例に基づき、31日午後6時から翌1日午前5時まで、渋谷駅周辺の路上や公園での飲酒を禁止する。区によると、年越しの夜は条例に伴い、職員20~30人による巡回を実施する。

警視庁は交通規制を実施する。カウントダウンイベントが開催され、混雑やトラブルが予想される渋谷駅前のスクランブル交差点周辺を、31日午後9時から1日午前2時まで車両通行止めにし、歩行者天国にする。数百人規模の機動隊員らが警備に当たるほか、軽妙な語り口で誘導に当たる「DJポリス」も出動するとみられる。昨年の同イベントには約12万人が集まった。路上飲酒などを禁じる条例施行も加わり、渋谷駅周辺は昨年よりもさらに厳戒態勢となりそうだ。

昨年秋のハロウィーンでは、集団で軽トラックを持ち上げ横転させる事件や痴漢などの逮捕者が続出。トラブルが相次いだことを受け、渋谷区が主にハロウィーンや大みそかを対象に、路上飲酒などを禁じる条例を施行した。区によると、来年の東京五輪・パラリンピック開催時の飲酒禁止は「現段階では想定していません」と否定的だった。