発明家のドクター・中松氏(91=本名・中松義郎)が31日、都内で緊急会見を開いた。同氏は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界各国に続き、日本も都市封鎖の可能性が出てきたことに対し、それでは感染拡大を抑えられないと指摘し「個人封鎖」の必要性を強調。それでも封鎖できない場合は「地球封鎖」すべきだと訴えた上で、人類を守る新発明「月利用システム」を発明したと明らかにした。既に特許庁から特許査定がおりたという。

中松氏は、月利用システムについて「今まで、月は人間が住めないと言われた。住めるかどうか、はっきりしなかった。どうやって人間が住むことが出来るようになるか、という発明。つまり、地球がコロナがまん延し、人類が滅亡してしまう時は、地球を封鎖して、月に住む。私の発明で住むことが出来るようになる」と説明。その上で「建物を建てられるか? というところから始まる。建物を建てる、宇宙線(宇宙の放射能)から人間をどう守るか、という町づくりが可能になり、電力を供給できる。水などいろいろ必要なものがあるが、人間が住むことができる環境にすること」と、月で人間が住むことができる環境作りが発明の趣旨だと胸を張った。

中松氏は「特許庁が実現可能だから特許を認めたと言うこと。人間が月に住むという映画、小説はこれまであったが荒唐無稽。特許庁が信ぴょう性、実現性があるか技術をチェックした結果、特許が取れたのが大きなこと。地球が駄目だから月に行こうという、夢物語を話しているのではない」と声を大にした。

月への移動手段に関しても「月にどう行くか、という発明も別個に特許を出している。私の発明した手段で行くことになる」と、別の発明をしていると明かした。その上で「米国がやっている、ロケットにわずか2、3人を乗せて打ち上げるのでは大移動できない。それではダメですから、別な発明をしています。特許審査中なので、特許査定がおりれば発表します」と断言した。

この日の会見は、広い会見場に記者席を18席しか設けず、座席と座席の間には2メートルの間隔を空けた。さらに窓を開けて換気を良くし、記者には透明板で顔全体を覆う溶接マスクのような形状で、目からの感染を防ぐ初のマスク「ドクター中松 スーパーメン SUPER M.E.N」の最新型に当たる38型の着用と「Dr.FukiCoro-C(ドクター・フキコロ・シー)」による手の除菌が要請された。

中松氏は、安倍首相の官邸での会見や、小池百合子都知事の記者会見を引き合いに「アクティブで、どこへでも行き、潜在的にウイルスを保菌している人を取材する可能性もある記者が、口角泡を飛ばして取材するのは非常に危険。ありえない」と訴えた。

中松氏は質疑応答の中で、新型コロナウイルスの終息時期について聞かれると「私は1年とみている。来月、再来月に終わるものじゃない。終息できる根拠が全くない」と断言。その上で「なるべく、月利用の特許は使いたくない」と、可能な限り早期の終息に期待した。【村上幸将】