東京都の小池百合子知事は5日、都の動画配信を通じ、新たに確認された都内の新型コロナウイルス感染者は143人と発表した。1日の確認数としては、これまで最多だった4日の117人をさらに更新。2日連続で3桁を記録した。

小池氏は感染経路不明者が92人と明かした。「追えない(感染経路不明の)感染者が増えていること、院内感染が増えていることが、大変気になるところ」と懸念を示した。4日の感染経路不明者は81人だった。

動画では、出演した専門家が5日の感染者の中で、50代よりも若い世代が100人を超えており、さらに20~30代が70人を超えていたと指摘した。

病床不足も深刻化しているが、小池氏は都の医療体制について「しっかりと確保されている。今日、1000床の病床を確保した」とアピール。さらに「軽症者の方には、7日から順次病院からホテルなどの宿泊施設にご移動いただきます。これにより、重症者の方が病床を利用できるようになる」と明かすなど、病床不足の懸念を打ち消す発言を繰り返した。

感染拡大の中での対策として、感染者搬送や受け入れが円滑に進めるため、感染症医療の専門家や災害医療のコーディネーターから構成する調整本部を立ち上げるとした。

小池氏は最後に「今のキーワードは『おウチにいましょう』。STAY AT HOMEです。皆さん1人1人の行動が、感染拡大抑制に欠かせない」と話し、不要不急の外出自粛をあらためて強く求めた。