アルピニストの野口健氏(46)が、新型コロナウイルスの感染拡大防止として登山の自粛を呼びかける一方で、「自分が山に帰りたい」と、苦しい胸中を吐露した。

野口氏は18日、ツイッターを更新。今夏、富士山の登山道が閉鎖され、ルート上のすべての山小屋も休業する見通しになったことに、言及した。「富士山の山小屋のほぼ全てが夏のシーズンしか営業しないわけで、つまり、山小屋関係者からしたら1年間分の収入を失う事になります。また山小屋のメンテナンスにもお金がかかります。自粛要請の対象に含まれていない山小屋。果たして補償はあるのだろうか。来年の山開きを無事に迎えるためにも必要」と訴えた。

続くツイートでは、「山登りについて楽しい情報をつぶやけないのが、辛い。ゴールデンウィーク前にも登山の自粛を訴えなければならず、虚しい」と率直な思いを記し、「山屋の皆んなも同じ気持ち。本来ならば『山に登ろう!』と山登りの魅力を伝える側なのですが…。本当にげんなりします。登山の自粛を呼びかけながらも、自分が山に帰りたい」と、思いをつづった。