本因坊文裕(30=井山裕太)に芝野虎丸名人(20)が挑戦する、囲碁の第75期本因坊戦挑戦手合7番勝負第1局が2日午前9時、山梨県甲府市の「常磐ホテル」で始まった。新型コロナウイルス対策として入室前に検温を行い、マスク着用で盤に向かった。黒番(先手)芝野、白番(後手)井山でスタート。両者は対戦前日の1日、コメントも発表した。

-公式手合が止まってる間、どう過ごしたか。

井山「先が見えない状況の中で大変だったこともあったが、基本的にネット上で対局して過ごしていることが多かったと思います」

芝野「基本的に家にいて、ネット碁を打っていました。仕事が減った分、いつもよりゆっくりと過ごしました」

-緊急事態宣言があけ、タイトル戦を迎えたことについて

井山「ようやくというか、いよいよ始まるという感じですが、これだけの期間対局がないというのはプロ入りしてからあまりなかったと思うので、ある意味いい充電期間に出来たかなと。明日から思い切って戦いたいと思います」

芝野「久しぶりの手合なので楽しみ。でも久しぶりなので心配な部分も。碁盤で打つことが久しぶりで、それに持ち時間も長いので、よくわからないけどなんとなく不安です」

対局は2日制で、持ち時間は各8時間。3日夜に決着の見込み。