都知事選に立候補することを表明している元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)が16日、東京・有楽町で街頭演説を行った。

街頭演説には、自主投票を決めている国民民主党の原口一博国対委員長、立憲民主党の辻元清美幹事長代行らが応援に駆けつけた。辻元氏は宇都宮氏に対して「地味だからこそ応援してください」と強調した。立憲民主、共産、社民の3野党は宇都宮氏への支援を決めている。

終了後の取材で、他の候補者と違いを出すための方策を聞かれた宇都宮氏は「地味を売り物にすることだろうね」と、辻元氏の発言を引用し、笑顔で語った

宇都宮氏は街頭演説で、現在の社会は人権よりも経済効率性が重視されている点を指摘し、「自己責任社会ではなく、社会的連帯が重視される社会を作っていかなくてはならない」と話した。続けて「東京が変われば、必ず全国に影響を与えることができる」とし、今回の都知事選は「新しい社会作りに取り組むチャンスだと思っている」と語った。

都知事選には再選を目指す小池百合子知事(67)のほか、れいわ新選組の山本太郎代表、日本維新の会が推薦する元熊本県副知事小野泰輔氏(46)、NHKから国民を守る党の立花孝志党首(52)らも立候補を予定している。