東京都の小池百合子知事が2日、緊急会見を開いた。この日、東京都では新たに107人の感染が確認され、5月2日の154人以来、2カ月ぶりに100人を超えた。

小池氏は先月30日に示した新指標の2つの柱、「感染状況」「医療提供体制」について言及した。

2つの柱については、専門家から4段階で設定されるとし、感染状況については、感染経路不明者が増加傾向にあるという。「この状況が、仮に4週間継続した場合にどうなるか、これは接触歴不明の新規陽性者が約6倍程度に拡大する可能性があるということから4段階のうち、(下から)3段階目に当たる『感染が拡大しつつある』と思われる」とした。

医療提供体制については、重症患者数が1日の時点で、10人だが、医療スタッフを含め、病床の準備には時間がかかるとして「4段階のうち、(下から)2段階目に当たる『体制強化の準備が必要であると思われる』とのコメントをいただいた」と述べた。

これらの専門家の意見を踏まえ、小池氏は「『感染拡大要警戒』。この段階にあると認識している。このことについて意識を共有したいと思う」と、ボードを用いて説明した。

直近の1週間や、2日に確認された新規感染者の内訳で、20代~30代が多く「今後、高齢者層に波及した場合には、感染拡大に拍車がかかる可能性も否定できない。都民のみなさまには、夜の街、夜の繁華街の外出についてお控えいただきたい」と警戒を呼びかけた。

特に新宿、池袋エリアを名指しし、あらためて「“夜の街”要注意(ガイドライン遵守店を除く)」と、こちらもボードを用いて、呼びかけた。