石破茂元幹事長は31日、総裁選出馬の意向を固めた。1日にも表明する。

国民的人気は高いものの、総裁選で全国の党員票が正式な形で反映されない可能性が強まり、八方ふさがりの状況に陥りつつある石破氏。31日は、自身が率いる石破派(19人)議員との意見交換を続けた。党員からは、支持する電話、メールが多く寄せられたというが、党員・党友投票が実施されず地方人気を生かせない状況。「石破つぶし」ともいわれる自民党内の動きを見ながら、支持拡大の方法を見極めている。

今回の総裁選が安倍首相の残り任期1年を担当する総裁を選ぶことになるため、派閥内には今回の出馬は見送り、来年総裁選に備えた方がいいとの声も出ていたが、石破氏は自身に期待がかけられる以上、出馬すべきとの考えを崩さなかった。地方人気をどう苦境に反映できるかが焦点だ。