自民党総裁選で勝利した菅義偉・新総裁は14日、党本部で会見し、衆院解散総選挙の時期について問われ「せっかく総裁に就任したから、仕事をしたいと思っている」とした上で「(衆院議員の任期満了まで)1年しかない。(時期は)なかなか悩ましい問題だ」と述べ、早期解散には慎重な構えを示した。

党内には、新総裁への期待が高いうちの早期解散を求める声があり、10月解散説もくすぶっている。

しかし、菅氏は新型コロナウイルスの感染拡大が収束することを判断の1つに掲げ「完全に下火になってきたということでなければなかなか難しい」と指摘。「収束したらといって、すぐ(解散を)やることでもない。全体を見ながら判断したい」と、述べるにとどめた。