ジャーナリスト伊藤詩織さん(31)が22日(日本時間23日)、米誌「タイム」が発表した「世界で最も影響力のある100人」の1人に選ばれた。15年、元TBSワシントン支局長の山口敬之氏から性的暴行を受けたとして、17年に実名で公表。刑事裁判では同氏が嫌疑不十分で不起訴処分とされる中、19年12月に民事訴訟で勝訴するなど一連の行動が評価され、「開拓者たち」部門で選出された。

伊藤さんは都内で取材に応じ、上野千鶴子東大名誉教授が同誌公式サイトに寄せた「勇敢な告発で日本人女性の人生を永遠に変えた」との紹介文に触れ「確実に一歩が踏めた気持ち。世界的に評価され、この道を歩いていいと言っていただいたと感じた」と語った。

日本からは、テニスの全米オープン女子シングルスで2度目の優勝を果たした大坂なおみ(22=日清食品)も2年連続で選ばれた。