立憲民主党の羽田雄一郎参院議員(53)が27日午後、都内で死去した。複数の関係者によると、羽田氏は24日ごろから発熱があり、体調を崩していたという。27日にPCR検査を受ける予定だったが、同日午後に容体が急変したといい、都内の病院に搬送された。

別の政界関係者によると、羽田氏には、糖尿病の既往症があったとの情報もある。羽田氏が、新型コロナウイルスに感染していたかどうかは不明。長野・上田市にある羽田氏の地元事務所では「長期に療養しているような病気はなく、最近も特に病気だったとは聞いていない。急に具合が悪くなったと聞いている」と話している。

羽田氏は長野県選挙区選出で当選5回、民主党政権で国交相、民主党参議院国対委員長などを歴任した。東京・世田谷区出身で玉川大文学部卒。2017年7月に死去した羽田孜元総理大臣の長男で、97年から衆院議員だった父の第1秘書を務めていた。99年10月に社民党の村沢牧参院議員の死去に伴う、長野選挙区補選に民主党公認で初出馬し、初当選した。

12年6月に発足した第2次野田内閣で初入閣して国交相に就任し、第3次改造内閣でも国交相を留任。16年3月に民進党に合流し、18年5月に国民民主党に入党した。昨年7月の参院選で5度目の当選。今年1月の参議院本会議では党の方針に反し、補正予算の採択で賛成票を投じ、今年9月に解党した国民から、立民へ合流し、10月から参院幹事長を務めている。