小池百合子都知事ら東京、埼玉、千葉、神奈川の首都圏1都3県の各知事が2日、新型コロナウイルスの深刻な感染状況悪化や医療提供体制の逼迫(ひっぱく)などを踏まえ、内閣府で西村康稔経済再生担当相と会談した。

3時間を超える議論で情報共有も行い、速やかな緊急事態宣言発令を要望。政府も早急に各専門家などの意見も集約し、経済への影響なども考慮しながら発令の要否を検討することを約束した。

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小池百合子都知事ら1都3県の4知事が緊急事態宣言の発令を要請したことを受け、政府は発令の是非を検討する。4月に発令した1度目の宣言は東京では1カ月半続いた。政府が2度目を発令すれば、これから本格化する受験シーズンに影響が出そうだ。今月16、17日には大学入学共通テストの本番が迫る。萩生田光一文部科学大臣は昨年11月、緊急事態宣言下でも共通テストは実施する考えを示していた。大学入試センターは今月30、31日を第2日程、2月13、14日を特例追試験の日としている。小中学校、高校でも入試が迫る中、発令対象地域では新たな対応を迫られそうだ。