大阪府の吉村洋文知事(45)は12日、府庁で取材に応じた。政府が、京都、大阪、兵庫の関西3府県に新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言を13日に再発令する方向で最終調整に入ったことについて「スピード感を持って判断していただいた」と述べた。

緊急事態宣言について「最後の手段になる」と強調し、「なんとか感染拡大の山を早い段階で抑え込みたい。倍々ゲームになり、お手上げ状態にならないようにしたい」と話した。

菅義偉首相の対応が「後手後手」との批判的な声もあるが「緊急事態宣言には大きな副作用も伴うので判断が難しい」とフォローした。

9日に3府県が共同で政府に再発令を要請した際には、政府のとりあえず“様子見”の反応に不満をにじませた吉村知事だが、要請2日後の“回答”に「遅いとは思っていない」と話し、「国とケンカしている場合ではない。国家的な緊急事態なので、国とも協力してやっていかないといけない。みなさんにお願いして感染爆発、医療崩壊を防ぐ。命を守ることに一致団結しなければいけない」とした。