大阪府の吉村洋文知事(45)が21日、府庁で取材に応じ、「新型コロナウイルス軽症中等症患者の受け入れ医療機関への看護師派遣フロー」を発表した。

2つの派遣手法で、休止病床を活用し一定の病床運用が見込まれる病院などに看護師を派遣し、さらなる病床の確保を目指すもの。吉村知事は「新型コロナウイルスにおいて病床を確保するための新たな策」とした。

ひとつ目の方法は、特措法第24条第9項に基づいて、大阪府医師会、医療機関に派遣協力を要請する。要請先は新型コロナウイルス患者を受け入れていない医療機関と府医師会の協力を得て、診療所、クリニックなど。

または「人材バンク」(大阪府看護協会雇用)に登録できる、フリーランスなどの看護師も募集する。要件は「現在もしくは過去に病院での勤務経験のある人で、1カ月程度の勤務が可能な人」。

府が派遣にともなう人件費、協力金を支援。吉村知事は「大阪府の医師会のご協力も得られることになりましたので、ただちにこのスキームに基づく募集を開始したい」とし「後方支援とかいろんなやり方でなんとか病床を確保し、府民の命を守りたい」と話した。