将棋の第34期竜王戦2組ランキング戦1回戦、藤井聡太2冠(棋聖・王位=18)と阿久津主税八段(38)戦が29日、大阪市の関西将棋会館で始まった。藤井はデビュー以来、6組、5組、4組、3組と4期連続で優勝。史上初の5期連続優勝を狙う。

午前10時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の藤井はいつものようにお茶を一口飲んでから7六歩と角道を開けた。阿久津は3四歩。過去の両者の対戦成績は藤井の1勝。阿久津は棋戦優勝2回、順位戦A級の経験もある強敵だ。

竜王戦は現役全棋士と女流棋士4人、奨励会員1人、アマチュア5人が参加。1組から6組まで格付けしてトーナメントを実施。勝ち抜き人数は1組から順に優遇し、本戦トーナメントに出場できるのは1組上位5人、2組上位2人、3、4、5、6組各上位1人の計11人。

持ち時間は各5時間。昼食休憩をはさみ、夜には決着する見通し。