2月14日は、新型コロナウイルス禍で迎えるバレンタインデー。今年は感染症対策に伴い、ファンなどから人気選手やゲームのキャラクターに送られる「推しチョコ」を断る異例の動きが出ている。
バスケットボールBリーグ1部(B1)の千葉ジェッツは、選手へのチョコの差し入れを断っている。昨年10月からシーズンが始まったが、感染症対策のため、今季は飲食物の差し入れを全て受け付けていない。事務所への郵送も同様とし、バレンタインデーの時期に合わせて、再度ファンにSNSで呼びかけた。広報担当者は「せっかく用意してくださったとしても、今年は渡すことができない。お気持ちを無駄にしたくなかったので、呼びかけました」と説明した。
Bリーグが15年に設立されてから、ファンからのプレゼントも次第に増えていった。例年はバレンタインデーに近い日のホームゲームでは、通常の5倍近くの差し入れがあるという。担当者は「人気のある選手では、大きな紙袋5、6個分もいただくことがある。選手たちは、今年はもらえないので残念がっています」と明かした。
昨年のバレンタインデーは例年通りに受け取っていた。昨年2月中旬段階では国内感染者は累計250人、今年ほど拡大しておらず、シーズン終盤でもあったためだ。しかし、Bリーグは今季、観客数を制限し、歓声を上げての応援を原則禁止にしている。担当者は「コロナが落ち着いたらファンとチームの交流をもっと深めていきたい」と語った。
チョコ辞退の動きは、スポーツ界だけではない。人気ゲーム「ドラゴンクエスト」などを制作する「スクウェア・エニックス」には例年、バレンタインの贈り物が、キャラクターや開発・運営部署宛てに届くが、同社はコロナ禍で昨年12月から、在宅勤務を導入。「受け取りや確認に時間を要する可能性があるため、食品類の贈り物はお控え下さい」とホームページで呼びかけた。【沢田直人】

