新型コロナウイルス感染の急拡大が続く大阪府は20日、対策本部会議を開き、政府に対し緊急事態宣言発令を要請することを正式決定した。同日中に伝達する。

会議後、大阪府の吉村洋文知事(45)は「現在の大阪の感染状況は厳しく、医療が極めて厳しい。大きく感染を抑えられる状況にななっていない。国に対して緊急事態宣言を要請すると判断をした」と述べた。

宣言の内容について吉村知事は「国の判断」としつつ「感染リスクが高い飲食店やテーマパーク、百貨店、大規模商業施設、遊興施設に休業要請をお願いすることになる」との認識を示した。国に対して「できるだけ早く、判断していただきたい」と要望した。

またスポーツイベントについては「緊急事態宣言期間中は原則、中止、延期をすべきだと思っている」とした。

大阪で開催されるプロ野球、Jリーグなどについて「個別についてどうするかは決めているわけではないが、国との協議の中で判断していくことになる。ただイベントについては原則、中止、延期をすべきだという考え方です。無観客などいろんな意見はあると思うが、今回の決定の趣旨は人が多く集まる施設、イベントの人流を抑制していかなければいけないということ。詳細については政府と相談して判断していきたい」と述べた。