国際宇宙ステーション(ISS)で3度目の長期滞在に向かう星出彰彦宇宙飛行士(52)が日本時間23日午後6時49分すぎ、米フロリダ州ケネディ宇宙センターから米スペースX社の民間宇宙飛行船「クルードラゴン」に搭乗し、打ち上げは成功した。

4人の宇宙飛行士を乗せたクルードラゴンは同24日午後6時10分ごろに軌道上のISSにドッキングする予定で、星出さんは若田光一宇宙飛行士以来、2人目のISS船長を務め、約半年間の長期滞在ミッションに臨む。打ち上げは当初、22日午後7時すぎを予定していたが、飛行経路の悪天候によって延期された。

ISSで長期滞在中の野口聡一宇宙飛行士(55)と合流すれば、2010年に野口、山崎直子両宇宙飛行士以来の2度目の日本人同時滞在となる。7人の宇宙飛行士を統率する星出船長は「野口宇宙飛行士からバトンを引き継ぐ形で、いろんな研究開発をしながら将来の月、火星探査へ向けたミッションを安全に遂行したい」と意気込みを語っている。長期滞在中は次世代水再生システム構築に向けた技術実証や、創薬や健康長寿につながる実験を行う。【大上悟】