藤井聡太2冠(王位・棋聖=18)が永瀬拓矢王座(28)への挑戦権獲得を目指す、第69期王座戦挑戦者決定トーナメント(挑決)1回戦、深浦康市九段(49)戦が6日午前10時から東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。

振り駒の結果、と金が3枚出て、深浦先手で先手7六歩と角道を上げたのに対し、後手の藤井後手84歩と飛車先の歩を突いた。

過去の対戦成績は1勝1敗。初顔合わせとなった2017年(平29)12月の第3期叡王戦本戦1回戦では、深浦が大逆転勝利。翌年6月の第66期王座戦挑決準々決勝では藤井が勝ち、ベスト4に進出してシード権を獲得している。

その年の王座戦挑決準決勝で斎藤慎太郎八段(当時)に敗れた藤井は、翌年の第67期は佐々木大地五段に挑決初戦で敗退。前期は2次予選決勝で大橋貴洸六段に敗れた。ただし、タイトルを獲得したため、「前期挑決ベスト4と現役タイトル保持者は本戦スタート」という規定により、今期はシードされた。

今期の挑決1回戦ではすでに木村一基九段が澤田真吾六段、高崎一生七段が大橋六段、三枚堂達也七段が豊島将之竜王をそれぞれ下してベスト8入りを果たしている。

持ち時間は各5時間。決着は6日夜の見込み。