起業家の前澤友作氏(45)が13日、米宇宙旅行会社「スペースアドベンチャーズ」とロスコスモス(ロシア連邦宇宙局)のサポートを受けてISS(国際宇宙ステーション)に渡航し、滞在する日本人初の民間宇宙飛行士になるための訓練を「開始した」と発表した。

打ち上げは今年12月8日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からで、ソユーズ宇宙船「MS-20」に搭乗してISSに12日前後滞在する予定。

前澤氏は宇宙飛行士の訓練に入るための試験に合格しており、今年6月中旬からロシアモスクワ市郊外にあるガガーリン宇宙飛行士訓練センターを拠点として約100日に及ぶ訓練に入るという。

民間人のISS搭乗宇宙飛行士は日本人では初。世界では8人目となる。同乗者は操縦士のアレクサンダー・ミシュルキン宇宙飛行士(ロシア)とサポートスタッフとして前澤氏の関連会社役員の平野陽三氏が搭乗する。

前澤氏は「宇宙って実際どうなの?」をテーマに、訓練からの動画を記録していて、帰還に至るまでの全行程をユーチューブで公開する予定。

宇宙飛行士の山崎直子さんは「楽しみに応援しています。民間人の宇宙飛行士が複数同時にISSに滞在する世界初のミッションであり、宇宙が民間に開かれた場になっていく象徴になることでしょう。宇宙と地球と私たち多くの人達をつないでくださることを期待しています」とコメントした。