藤井聡太2冠(王位・棋聖=18)が17日、都内で行われた将棋「第6期叡王戦本戦トーナメント1回戦」で行方尚史(なめかた・ひさし)九段(47)を下し、本戦初勝利を挙げた。

デビュー1年目の2017年(平29)の第3期、18年の第4期と予選を突破して本戦に進出したが、17年は深浦康市九段、18年には斎藤慎太郎王座に敗れ、どちらも初戦で姿を消していた。19年の前期は七段予選で村山慈明七段(37)に敗れた。豊島将之叡王(竜王=31)への挑戦権獲得に向け、この棋戦初のベスト8入りを果たした。

今期の叡王戦本戦は16人による勝ち抜き戦。前期叡王だった永瀬拓矢王座、同ベスト4の渡辺明名人、青嶋未来六段、佐々木大地五段がシードされている。

ほかは段位別予選の勝ち上がり者12人(内訳は九段と八段が各3人、七段と六段が各2人、五段と四段が各1人)が参加する。