米ニューヨーク・タイムズ紙が8日、「火星でスイカ畑が発見されたと警察が述べた」と題した偽記事をサイトに誤配信し、その後削除していたことが明らかになった。

記事は「当局はフルーツエイリアンの出現が宇宙のスイカの過剰供給のせいだと言っている」「FBIは”スイカが雨のように降っている”ことについてのコメントを拒否したが、キウイが妨害されたことを確認した。この話はひどく退屈だ」など意味不明の内容だったとオンラインニュースFuturismなどが報じている。

ニューヨーク・ポスト紙によると午後2時19分に配信された記事は約1時間後に削除され、「誤って公開された」とのメッセージに置き換えられたという。

同紙の取材に対しニューヨーク・タイムズ紙は、「システムテストのための偽記事が誤ってサイトに公開されてしまった。記事はその後削除された」とメールで回答したという。

今年2月に米航空宇宙局(NASA)、5月には中国の火星探査車が相次いで火星着陸に成功したばかりのタイミングだっただけに、「新発見か!?」と期待した人も多かったようで、削除される前の記事のスクリーンショットがネットで拡散された。「スイカの真実を教えてくれ!」「本当のことが知りたい」などと言った書き込みが相次いだ(ロサンゼルス=千歳香奈子)