立憲民主党の代表選は30日投開票が行われ、再建を担う党の顔が決まる。29日は4候補が最後の訴えを行った。小川淳也元総務政務官は東京・有楽町駅前で10回目の街頭演説に臨み、西村智奈美元厚生労働副大臣は新宿駅前で「医療や介護、保育の現場で働くみなさんの待遇を引き上げる、今回の経済対策で引き上げられるのは(月額)4000円。本当に少ない」と、岸田内閣の経済政策を批判した。逢坂誠二元首相補佐官、泉健太政調会長もBS番組やネット番組の討論会で選挙戦を締めくくった。

情勢は、決選投票となる可能性が高いとみられている。国会議員140人(衆院96人、参院44人)では各陣営は泉氏リードを予測する。この日、インターネット投票が締め切られたが一般党員・サポーター票については「まったく読めない」(ベテラン議員)。泉氏も1回目での過半数獲得は厳しいとみられ、上位2人による決選投票が確実視されている。

決選投票は国会議員票が8割以上を占め、比重が大きい。ある党幹部は、旧国民民主党出身の泉氏が決選投票に進出した場合に、その他の旧立憲民主党票が「泉以外に流れ、小川や逢坂の逆転もある」と語った。【大上悟】