立憲民主党の最高顧問の菅直人元首相が16日、日本維新の会・馬場伸幸共同代表の国会事務所を訪問し、カジノ含むIR(統合型リゾート)事業について質問状を手渡した。

質問状には「維新は大阪へのカジノ誘致を強力に進めていると認識しています。まずその通りであるか確認させてください。日本維新の会として東京へのカジノ誘致に賛成か反対かを明確にしていただきたい」などとされ、訪問後にツイッターに全文を公開した。

菅氏はツイッターでIR事業に反対する論調の投稿を続けている。国会事務所の隣部屋から訪問を受けた馬場氏は「カジノではなくIRです。カジノという表現は止めてください」と注文をつけた。その上で「大阪では公約に挙げて選挙を戦ってきた。民主的な手続きは終わっている。東京のみなさんは民主的に決める話」などと文書で回答を求めた菅氏に対し、口答で回答を終えた。

菅氏は1月21日、ツイッターに日本維新の会を創設した橋下徹氏を「(ナチス・ドイツの)ヒトラーを思い起こす」などと投稿して謝罪撤回を求めた馬場氏が1日に菅氏の事務所を訪れて直談判したが、菅氏は謝罪撤回を拒絶して場外乱闘の様相となっている。