日本維新の会の藤田文武幹事長は17日、日本共産党の宮本徹衆院議員に対する抗議文を共産党に提出した後、衆議院に宮本氏の懲罰動議を提出した。15日の衆院予算委員会の公聴会で維新の会推薦の公述人に対する宮本氏の発言を巡って藤田氏は「大変、失礼な発言があった。推薦した、わが党の責任を問うようなことをおっしゃられた。宮本議員の方が反省すべき、撤回すべき」と語気を強めた。

維新の会は宮本氏が「自らの抱える案件について私的な反論をとうとうと述べられるということでした。予算委員会の公聴会の在り方としてふさわしいのかという点でいえば、甚だ疑問である。推薦した会派の問われる」などと発言したことを問題視している。

これを受けた共産党は穀田恵二国対委員長と、宮本氏が会見した。宮本氏は「議会人として、至極まっとうな指摘に対して威圧的に封じるやり方はいかがなものか」と反発し、穀田氏は「これは動議に値しない。当然の発言をしたことに対しての不当に言いがかり」となどと反論した。

維新の会と、共産党は非難の応酬を続けている。14日に立憲民主党が発起人となって維新の会、国民民主党らによる「共産外し」の枠組みで国対運営を協議したことに共産党の小池晃書記局長が「野党の立場が根幹から問われる」と維新の会を加えた枠組みに猛反発した。15日に立民が共産党に謝罪撤回し、枠組みから1日で撤退した。

維新の会の馬場伸幸共同代表は立民側から説明がないことを含めて「社会的に常識を知らない」などと批判し、共産党の対応についても「さすが共産党だな、という感じです。排他主義」などと皮肉った。