ロシアのミハイル・ガルージン駐日大使が2日のBSフジ番組「プライムニュース」(月~金曜午後8時)に生出演し、同局報道局解説委員長兼取締役の反町理(おさむ)キャスター(57)、自民党の小野寺五典元防衛相とロシアによるウクライナ侵攻について激しい討論を繰り返した。

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反町キャスター、小野寺氏がともに「ウクライナを攻める正当性はどこにあるのか」と問いかけた。ガルージン大使は「ウクライナは8年間(国内の親ロシア勢力を)迫害し続けた。侵攻したのは正しい選択」と、国際世論とは食い違った見解を示した。

さらにウクライナの第2の都市ハリコフの州政府庁舎が攻撃を受けたことについても「ウクライナ軍による誤射」と主張。「実際に我々が攻撃しているのは軍事施設だけです」と自国のウクライナ侵攻についての正当性を繰り返した。

さらに同大使は「反町さんは日本のメディアのベテラン、小野寺さんは日本の政治家でのベテランですが、アメリカがイラクに攻め入ったりした際に批判しましたか!」「そのときも今回のように番組にわざわざ大使まで呼んで議論しましたか」と反撃に出た。

論点をすり替えたような不意打ちの質問に対して反町キャスターは「まさかそれを理由(イラク戦争)にして今回のウクライナ侵攻を正当化しているわけではないですよね」と真顔で応酬した。