ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、東京都港区のロシア大使館近くでは10日、反戦デモが行われた。参加者は抗議と追悼の意志を示す「ダイ・イン」を行い、歩道に横たわった。

「命を奪うな」「ロシア軍は撤退しろ」。午後3時ごろ、反戦を訴える抗議の声が響いた。場所はロシア大使館から徒歩3分ほど離れた自転車や人の通りが多い歩道。デモは約45分間行われ、25人が参加した。参加者は死者のように地面に横たわるダイ・インを3回行った。警視庁麻布警察署長が「交通の妨げとなる、寝そべり、座り込み行為は道路交通法違反です。今すぐやめて下さい」と注意を呼びかけたが、参加者は応じなかった。代表者の杉原浩司さんは「ダイ・インは世界中で行われている。温かい目で見守れば良いんですよ」と反論した。杉原さんは「プーチンは子どもたちを殺さないで欲しい。1日でも早い停戦を願っています」と話した。

【沢田直人】