永瀬拓矢王座(29)が渡辺明棋王(名人=37)に挑戦している、将棋の第47期棋王戦5番勝負第4局が20日、栃木県日光市「日光東照宮」で行われた。午前9時から始まった対局は、午後7時8分、115手で先手渡辺が永瀬を下した。対戦成績を3勝1敗として防衛を果たすとともに、棋王10連覇を果たした。

敗れた永瀬は、「全体的に苦しいと思いました。途中、難しくなったとは思ったが、チャンスと言えるほどではなかった」と対局を振り返った。

4年前、棋王戦に初めて登場しながらフルセットの末、2勝3敗で敗れた。再度、挑戦を退けられた。

今シリーズは相居飛車からの最新型ばかり。「1局1局、勉強になることが多かった。結果は残念でしたが、収穫はあった。この1年、気が付かなかったことに気付くことが多かった。新年度はいい成績を残したい」と話した。