藤井聡太叡王(竜王・王位・王将・棋聖=19)が、タイトル戦初登場となる出口若武六段(27)の挑戦を受ける、将棋の第7期叡王戦5番勝負第2局(主催・不二家、日本将棋連盟、特別協賛・ひふみ、SBI証券、協賛・中部電力、豊田自動織機、豊田通商)が15日、名古屋市「名古屋東急ホテル」で行われた。午前9時から出口の先手で始まった対局は、午後4時36分、74手で千日手が成立した。30分後に先手と後手を入れ替え、午後5時6分から始まった指し直し局は、午後7時31分に75手で、先手の藤井が勝って連勝し、初防衛まであと1勝とした。

敗れた出口は、がっくり首をうなだれるシーンが目立った。「先手2一角(29手目)を見落としてしまいました」。そこから悪いなりに立て直そうとしたが、藤井に細かな攻めをつながれて屈した。「もう少し粘る順があったような気がしました」と残念がる。

名古屋は初見参。藤井のホームで2敗目を喫し、あっという間にかど番に追い込まれた。「もうちょっといい内容にできるように頑張っていきたい」と絞り出すように話していた。

 

◆主催・不二家、日本将棋連盟、特別協賛・ひふみ、SBI証券、協賛・中部電力、豊田自動織機、豊田通商