囲碁の山田規三生九段が6月30日、大阪市「日本棋院関西総本部」で行われた名人戦予選Bで高橋真澄四段(33)に198手までで白番中押し勝ちし、公式戦通算1000勝(487敗)を達成した。史上30人目。

勝率6割7分2厘は9位(1000勝達成時最高勝率は結城聡九段の7割2分9厘)、1989年(平元)4月5日に第29期十段戦1次予選の円田陽一四段(当時)戦で初勝利を挙げてから33年2カ月は10位(最短記録は山下敬吾九段の25年7カ月)、49歳8カ月での到達は11位(最年少は結城九段の39歳2カ月)。

「今日の対局は、序盤はよかったが、途中で苦しい場面もありました。逆転できて幸運な勝利でした。正直言って1000勝は、ここ数年の目標にしていました。あと1勝というところで4回も負けて、悔しい思いをしていましたが、ようやく5回目で達成することができました。正直ほっとしています。これからも自分のペースで頑張っていきたいと思います」と話した。