日本維新の会は30日、大阪市内で臨時党大会を開き、松井一郎代表(大阪市長)の辞任を正式に承認した。維新として初めてとなる代表選挙は、8月14日告示、同27日投開票の日程で行われる。

党所属の国会議員や地方議員、首長ら特別党員らにと約2万人の一般党員にそれぞれ1票が与えられ、最多得票者が新代表に選出される。吉村洋文副代表(大阪府知事)は、すでに不出馬を表明。「ポスト松井」は混戦となりそうだ。

松井氏は代表選について「一部の人から『代表がだれかを応援するのはおかしい』という意見があるが、それこそがおかしい」と語気を強め、「僕自身が辞めるにあたり、党を運営するにはこういう人がふさわしい、日本維新の会をつくり約10年、政治家の責任として、トップとして組織を率いてきた人間として『だれでもいいよ』というのは無責任だと思う」と反論した。

さらに「大学のサークルの会長を決めるようなことはしない。政治の世界はまさに権力を持って政策を実現する組織だから、党内であろうと権力闘争はある。ただ権力闘争は終われば、結果に従っていく」と強調した。党員へのメッセージとして「権力闘争することで1人1人の政治家としての基礎体力のアップにつながる」と持論を展開した。