岸田首相は故安倍晋三元首相の国葬(9月27日、東京・日本武道館)開催について野党が求めている閉会中審査に出席し、「私の決断について質疑にお答えする」と国会の場で説明するとした。

国葬に関しては報道各社の世論調査でも「反対」が半数以上を占めている。岸田氏は会見で国葬として執り行う根拠や基準について「総合的に時の政府が責任を持って判断をする。これがあるべき姿」と客観的な基準を設けないとした。

国葬費用として2億4940万円を2022年度予算の一般予備費から支出することを閣議決定した。だが、会場の設営費や借り上げ料のみで会場周辺の警備や要人接遇の経費などは含まれておらず、人件費など大幅な支出増が懸念されている。岸田氏は「最終的に外国要人の数がどのぐらいになるかによって接遇費、それに対応する警備の費用は変わってくる。それを見極めた上でないと数字について明らかにするのは難しい」と想定額を含めた事前公表に難色を示した。