日本共産党は17日、東京・代々木の党中央委員会で党設立100周年記念講演を行った。志位和夫委員長(68)が「日本共産党100年の歴史と綱領を語る」と題して演説を実施した。

冒頭、志位氏は「1922年7月15日に日本共産党が創立されて100周年の記念すべき年です」と来場者とインターネットでつながる全国で視聴する人たちに話し掛けた。

志位氏はこの100周年講演を迎える前にいくつかの報道メディアに「なぜ100年続いたのか」と問われたと語り、その答えとして「1つの政党が1世紀にわたって生命力を保ち、未来に臨もうとしている意義は小さくないと思う」と述べた。

さらに志位氏は「今回は多少長い講演になります。なにしろ100年に1回のことなのでご容赦いただきたい」と話し、共産党の100年を貫く特質として「どんな困難でも国民を裏切らない不屈性がある」を強調した。

俳優仲代達矢(89)からは党機関紙「赤旗」に寄せたコメントが紹介された。「共産党の存在を知ったのは戦後です。私は貧乏のどん底で高校は夜学。自分がみじめで昼間部の生徒と会わないように裏口を通って通学していた」と学生時代の苦い思い出を語った上で「貧しい者の味方が共産党でした。戦争中も弾圧に屈さず反戦を貫いた。以来、私は共産党のファンです」と話した。

そして仲代は今夏の参院選について「野党がもっと一致できただろうに。今後も改憲など問題は山積みです。苦労も多いでしょうが、粘り強く一致点を探して与党に立ち向かってほしい」と応援の弁を述べた。