大分県自慢の食材を使った試食会が29日、東京・銀座にある同県公式アンテナショップ「坐来(ざらい)大分」で初めての試みとして行われた。関アジ、関サバといったブランド魚だけでなく、ブリを使った「りゅうきゅう」、生産量日本一の干ししいたけを使った「乾しいたけ かぼす浸し」、とり天など、海の幸山の幸と郷土食が並べられた。

折しも、観光庁が26日に「全国旅行支援(全国旅行割)」を10月11日から12月下旬まで実施すると発表したばかり。インバウンド(訪日外国人旅行)の回復もゆるやかではあるが、見込めそうだ。

昨年発表された都道府県魅力度ランキングで、大分県は26位。九州7県の中では下から2番目(福岡7位、長崎8位、鹿児島16位、宮崎17位、熊本18位、佐賀46位)だった。「大分は、温泉の源泉数と湧出量が日本一。海、山の幸もふんだんにある。順位にとらわれることなく、魅力をPRしていきたい」。会に出席した大分県企画振興部広報広聴課の安倍祐介参事(50)はこう話していた。