立憲民主党の辻元清美参院議員は19日、参院予算委員会で、安倍晋三元首相の国葬や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る問題について質疑を行った。辻元氏は21年秋の衆院選で落選し、今年7月の参院選比例区で国政の場に復帰した。

辻元氏は岸田文雄首相に対し、世論が分断された国葬について質問。「説明が足りていなかったのでは」などと問う中で「総理はご自身、将来国葬して欲しいですか」と聞いた。岸田氏は「してもらう、してもらいたい。そういう次元の話ではない。その時の内閣が国としてどう対応するか、内閣の責任で判断すべきことだと思います」と答えた。

続けて辻元氏は、旧統一教会の問題について追及。辻元氏は岸田氏に、教団自体と政治との関係を調査するのか、ほかにも関連団体の把握などを求めた。

辻元氏は、自身が12年に旧統一教会の関連団体「世界平和女性連合」の勉強会に参加したことに触れ「私も先日公表しましたけれども、10年前にWFWP(世界平和女性連合)と書かれた2000円の領収書が見つかった。地元の郷土史の研究家の方に誘われて行って、中身はその人の講演だった。しかし、もらった領収書は世界平和女性連合でした。これは非常に巧妙なんです」と強調した。

辻元氏は3日に旧統一教会について「教団側は地域に染み込むように活動している。その例として全国への広がりをしっかり追及していく」と述べた。