趣味のサイクリング中の事故で頸髄(けいずい)損傷の大けがを負い、政界を引退した谷垣禎一・自民党元総裁(77)が8日、東京・永田町の自民党本部に姿をみせた。党の「再犯防止推進特別委員会・更生保護を考える議員の会合同会議」に、全国保護司連盟の理事長として出席し、保護司の人材確保などに向けた支援などを訴えた。

議員時代は法相を務め、弁護士資格も持つ谷垣氏は会議の冒頭、「久しぶりに党本部に参りました」と、出席者に呼びかけた。その上で「保護司は、罪を犯した人が更正し生まれ変わった姿で人生を再出発するのを、辛抱強く支えていく。社会復帰には、受け入れてくれるところがなくてはいけない。保護司は、地域の安心安全のため新たな絆を生むためになくてはならない存在です」と訴えた。

保護司連盟の理事長に就任したのは、国会議員を辞めた後。「私がけがをして障がいを負い、議員を辞めた後に保護司連盟の理事長をお引き受けしたのも、障がい者も保護司も、支えてくれる絆がなければとてもうまくやっていけないから。法務大臣もさせていただき、保護司の仕事にで少しでもお役に立ちたいと思い、引き受けた次第です」と述べた。

国から、保護司の人材確保などに向けた支援で後押しを受けたことへの謝意を示した上で、引き続きのサポートを要請した。

谷垣氏は、第2次安倍政権当時の自民党で幹事長をしていた2016年7月、自転車事故に遭った。政治の表舞台からは去ったが、今も慕う議員は多く、この日もわざわざあいさつに訪れる自民党議員の姿もみられた。